MMO事件簿 > 2015年度

MMOに関する刑事事件や顧客情報流出など、公になった過去の事例をまとめて掲載しています。
情報のはっきりしないもの、不確定なものは省いています。

2015年02月13日

詐欺容疑

 オンラインゲーム用電子マネーを購入すると装い2万円相当分をだまし取ったとして、警視庁は13日までに、高校1年で東京都新宿区の男子生徒(16)と、足立区の男子生徒(15)を詐欺の疑いで逮捕した。
警視庁によると、「人気オンラインゲームのアイテムが欲しかった。ほかに8件やった」と容疑を認めているという。
 調べでは、生徒らは、去年9月26日、荒川区のコンビニで、オンラインゲームの他、映画や音楽などにも広く使える汎用電子マネーをだまし取った疑い。
男子生徒2人は店に陳列されていたカードの番号を事前に盗み見て、うち1人がカードをレジに持ち込み、店員がレジを通したのを確認した直後、もう1人がスマートフォンに番号を入力して電子マネーを取得。その後「財布を忘れた」と言って購入をキャンセルし、店を立ち去っていたという。

2015年02月19日

商標法違反

 RMTサイト上のアイコンとして「ドラゴンクエスト10」のタイトルロゴなどを無断で使用したとして、栃木県警は19日、商標法違反の疑いで、東京都足立区、会社役員S.T容疑者(41)を逮捕した。
容疑者は、昨年6月~同12月、オンラインゲーム上の仮想通貨やアイテムを転売するサイトを開き、アイコンに「ドラゴンクエスト10」とみられるタイトルロゴを無断で使用した疑い。
 調べでは、同RMTサイトでは他にもオンラインゲームのタイトルロゴを使用しており、仮想通貨の販売やバナー広告で3千万円以上の収入を得ていたという。
県警では利用者から信用を得ようとしてタイトルロゴを使ったとみて、詳しい経緯を調べているという。

 2015年3月4日、「信長の野望オンライン」「ファンタシースターオンライン」と類似する商標ロゴを無断で掲示した疑いで、足利署と県警サイバー犯罪対策室は同法人役員S.T容疑者及び同法人を追送検した。

2015年05月13日

不正競争防止法違反

 「ゲームオン」が導入している不正行為を防ぐためのセキュリティソフトを無効化するためのプログラムを販売し、不当な利益を得たとして、警視庁は兵庫県の無職Y.A(30)を、不正競争防止法違反の容疑で逮捕した。
オンラインゲームのセキュリティーを無効化するプログラムを販売する事案が摘発に至ったのは全国で初めてという。
 警視庁の調べによれば、容疑者はセキュリティーソフトを無効化するプログラムを40代の男性に売ったとして、不正競争防止法違反の疑いが持たれており、既に容疑を認めているという。
容疑者は自分が開設したホームページで客を集め、入会金1万7000円と月額3000円を受け取ってプログラムをダウンロードさせており、警視庁は2000万円ほどの不正な利益を得ていたとみている。

2015年06月15日

著作権法違反

 ガンホーオンラインエンターテインメントの運営する「パズル&ドラゴンズ」のゲームデータを不正に改ざんできるツールを販売したとして、神奈川県警は6月15日、広島県内の男子大学生(21)を、著作権法違反の容疑で逮捕した。
自分の所持しているモンスターのステータス(攻撃力など)を任意の値に変更し、難易度の高いダンジョンも簡単にクリアできるように、パズル&ドラゴンズのゲームデータを不正に解読、改ざんできるツールをオークションサイト等にて販売した疑い。
 調べでは、男子大学生は、2013年夏ごろ、チートツールをネット上に公開し、約2年間で40万回以上ダウンロードされていたという。
昨年6月にネットオークション上でチートツールを販売したとして別の男を著作権法違反容疑で逮捕した際、男子大学生の関与が浮上したという。
「パズル&ドラゴンズ」に関しては、別のチートツールを使用していたとして、偽計業務妨害容疑として4人が横浜地検に書類送検されているという。
同社は、不正にゲームをプレイする行為や、それを広げる行為など、利用規約に反する行為は、常時、監視を行っており、発見次第、ゲーム内にてアカウント停止などの断固たる措置をとるとしており、さらにこのような不正ツールを実際に使う行為は、ゲーム内のみの措置にとどまらず、本件同様、「著作権法違反」の罪に問われる可能性がある、とした内容の警告を発表している。