MMO事件簿 > 2014年度

MMOに関する刑事事件や顧客情報流出など、公になった過去の事例をまとめて掲載しています。
情報のはっきりしないもの、不確定なものは省いています。

2014年02月03日

不正アクセス禁止法違反

 スマートフォン用ゲーム「パズル&ドラゴンズ」に他人のアカウントを利用した不正なアクセスを行ったとして、大阪府警四條畷署は3日、神奈川、沖縄に住む男子高校生2人を不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検した。
2人は「(強いモンスターを手に入れて)友達に自慢したかった」と容疑を認めているという。
 調べによれば、被害男性は、パズドラの攻略法をネット上で紹介するパズドラ「名人」として知られている人物。
高校生2人はその被害男性のアカウントにて不正なアクセスを行い、所有モンスターなどのデータを複数回にわたって自分達のスマホのアカウントに移動させていたという。
昨年秋、男性から「何者かにアカウントを乗っ取られ、ゲームが出来なくなった」と、府警四條畷署に被害申告があり、事件が判明。
府警の調べで、東京のパズドラ運営会社のサーバーの通信記録から男性のアカウントが不正に変更された履歴、及び高校生らのスマホへのモンスターの移動が確認されたという。

2014年02月27日

不正アクセス禁止法違反

 ソーシャルサイト「グリー」の仮想通貨「GREEコイン」を、顧客らの携帯電話の携帯代金引き落としで購入したとして、千葉県警サイバー犯罪対策課などは27日、同県松戸市日暮、携帯電話店の元販売員、O.M容疑者(27)を、不正アクセス禁止法違反などの容疑で逮捕した。
 容疑によれば、容疑者は昨年3月3日、派遣社員として「NTTドコモ」の販売員を同市の携帯電話売り場でしていた際に、機種変更手続き中の同市の女性名義のスマートフォンを無断で操作。
ソーシャルサイト「グリー」に自分のアカウントでログインし、仮想通貨「GREEコイン」6,300円分の購入代金を、女性の携帯電話料金と一緒に引き落とさせようとしたという。
同課によると、容疑者は当時、グリーのソーシャルゲーム「ガンダムマスターズ」に熱中しており、ゲーム内の「ガチャ」をするために、顧客らの携帯電話の暗証番号などを盗み見していたという。
容疑者は「少額なら気づかれないと思った」と話しており、同様の手口で、昨年3月ごろにも少なくとも顧客4人のスマートフォンから計数万円分の仮想通貨を購入していた疑いがあるとみて、同課は調べを進めているという。

2014年03月12日

不正アクセス禁止法違反、私電磁的記録不正作出・同供用

 ソーシャルゲーム「暴走列伝単車の虎」で他人のアカウントを不正に取得・改変し、不正なアクセスを行ったとして、神奈川県警サイバー犯罪対策課などは12日、茨城県小美玉市幡谷の会社員、K.S容疑者(24)を不正アクセス禁止法違反と私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕した。
容疑者は平成25年5月16日、ソーシャルゲーム「暴走列伝単車の虎」ユーザーの男性会社員(34)のアカウントを不正に取得・改変し、不正なアクセスを行ったという。
 調べによれば、容疑者は男性会社員の利用する掲示板に、クリックしただけでアカウントが勝手に変更されるURLアドレスを書き込んだ疑い。
男性会社員がURLにアクセスした後、勝手に変更されたアカウントを利用して容疑者がゲームに不正ログインし、ゲーム内アイテム12種類を入手したという。
容疑者は「人のアカウントを取ることが遊びだった。スリルを味わいたかった」、「ほかにも対戦相手にURLを送りつけた」などと供述しているといい、同課は捜査を進めているという。

2014年05月23日

不正アクセス禁止法違反

 スマートフォン用ゲーム「パズル&ドラゴンズ」に他人のアカウントに不正にアクセスしたとして、長野県警松本署などは23日、沖縄市の大学生(18)を、不正アクセス禁止法違反容疑で書類送検した。
 容疑によれば、大学生は、昨年11月、「パズドラ」を利用する長野県松本市(当時)の男性のアカウントを不正に取得し、今年1月まで男性になりすまし同ゲームを利用していたという。
大学生は「強いレベルで戦いたかった」などと供述しており、容疑を認めているという。

2014年06月19日

DDoS攻撃

 「Phantasy Star Online 2」のサーバー群を狙ったDDoS攻撃を受けたとして、セガは6月19日、セガは当該サービスの一時停止などを発表した。
発表によれば、この攻撃は「明確にセガのネットワーク設備およびサービスへの悪意ある攻撃」として、警察当局に被害を受けている旨を通報しているという。
攻撃は6月26日未明まで続き、同月27日には「攻撃は小康状態に入った」として段階的にサービスを再開、同月30日には課金サービスを再開した。
なおDDos攻撃中の6月21日に開催が予定されていたオフラインイベント、「ファンタシースター感謝祭2014」(大阪会場)は予定通りに開催された。

2014年06月20日

不正アクセス禁止法違反

 インターネット上のオンラインゲームに不正にアクセスしたとして、足利署と県警生活環境課は20日、愛知県の無職の男(29)を、不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検した。
容疑によれば、男は、他人に売り渡した自分のゲームアカウントを再び自分のものとするために、4月3日、オンラインゲーム運営会社の認証サーバに接続し、パスワード情報を改ざんするなどの不正アクセス行為をしたという。

2014年06月25日

電子計算機損壊等業務妨害容疑

 ネクソンの運営する「サドンアタック」にてチートツールを作動させ運営業務を妨害したとして、神奈川県警は25日、福島県会津若松市の大学1年生(18)、奈良県五條市の高校3年生(17)、徳島県徳島市の専門学校生(17)らを、電子計算機損壊等業務妨害容疑で横浜地検川崎支部に書類送検した。
 調べによれば、少年ら3人は共謀してチートツールを作動させ、サドンアタック内で運営会社の意図しない動作を繰り返し行い、運営業務に支障を生じさせ、業務を妨害した疑い。
ネクソンでは、当局との連携を密に行い容疑解明への全面的な協力を引き続き行っていくとし、今後も不正行為への取り締まりに積極的に取り組んでいくとしている。
 なおチートツールを使ったオンラインゲームのプレーヤーに対し、同容疑で刑事責任を問うのは全国で初めてだという。

2014年09月18日

DDoS攻撃、電子計算機損壊等業務妨害容疑

 「アライアンス・オブ・ヴァリアント・アームズ(AVA)」に対するDDoS攻撃を海外業者に委託し運営会社の業務を妨害したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は18日、電子計算機損壊等業務妨害容疑で、熊本市の市立高校1年の男子生徒(16)を書類送検した。
男子生徒は「ゲームの運営に不満があり、面白いので何度もやった」と容疑を認めている。
 調べでは、男子生徒は海外業者を通じ、3月19日~20日の間、33回にわたって、オンラインゲーム運営会社「ゲームオン」の運営するサーバーに国内外のサーバー1161台から大量のデータを送りつけ、最大22倍の負荷をかけて障害を発生させ、業務を妨害したという。
男子生徒は同社にアカウントを凍結されたのを不満に思い、DDoS攻撃を代行する海外サイトに有料登録。他に少なくとも2社のゲームサイトにも攻撃していたという。
同社の相談を受けて同課が8月、同容疑で男子生徒の自宅を捜索し、生徒のパソコンなどから攻撃の痕跡が見つかったという。
 DDoS攻撃での攻撃者が摘発されるのは、これが全国初。

2014年09月30日

不正アクセス禁止法違反

 「パズル&ドラゴンズ」のサーバーに別の男性を装って接続したとして、佐賀県警生活環境課と武雄署は30日、埼玉県川口市の男子中学生(14)を不正アクセス禁止法違反などの疑いで佐賀地検に書類送検した。
 調べでは、男子中学生は2月上旬、鹿島市の男性会社員(43)のIDとパスワードを使い不正なログインを行った後、男性会社員の情報を不正に書き換えた。5月上旬に計4回、サーバーに接続して無断でアカウントを使用した疑い。
男子中学生は「ランクが高いゲームデータがほしかった」と供述しているという。

2014年10月20日

不正アクセス禁止法違反

 オンラインゲームに他人のIDを使って不正にアクセスしたとして、福岡県警飯塚署サイバー犯罪対策課は20日、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、徳島市の男子大学生(19)と、男子専門学校生(18)を福岡地検飯塚支部に送致した。
 調べでは、大学生容疑者は、昨年12月29日、自宅で他人のIDを使ってオンラインゲームに不正にアクセスしたほか、昨年10月4日から今年4月25日までの間にも複数回、別の人物のIDを使って不正にオンラインゲームにアクセスした疑い。
また専門学校生容疑者も、昨年12月29日、自宅で他人のIDを使ってオンラインゲームに不正にアクセスした疑いだという。

2014年11月05日

不正アクセス禁止法違反

 「ドラゴンクエスト X」に他人のアカウントを使ってアクセスしたとして、警視庁少年事件課は5日、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、北九州市の中学3年の男子生徒(15)を書類送検した。
 調べによれば、男子生徒は昨年3月11~29日の間に、東京都府中市の中2生徒のアカウントを使用して計33回の不正アクセスを行った疑い。
また男子生徒はゲーム内のチャットでも、小中学生らしいアカウントを狙って運営会社の社員を装い「ハッキングの被害から守るためゴールドを預かる」などと嘘を言ってゴールドを盗むなどの行為を行っており、この行為により生徒自身のアカウントは、運営会社によってすでに停止されていた。
今回、不正アクセスの被害にあった中2生徒は、2月にゲーム内のチャットによって男子生徒にゴールドを盗まれた後、再び運営会社社員を装った男子生徒に「ゴールドを取り戻す」などと持ちかけられ、アカウント情報を教えてしまったとみられる。
男子生徒は既に容疑を認めており、中2生徒の他にも3人のアカウントを不正に使用したことがあるなどと供述しているという。

2014年11月08日

詐欺容疑

 オンラインゲーム用の電子マネーを詐取したとして、豊中南署は7日、兵庫県尼崎市に住む高校1年の男子生徒(16)ら少年3人を詐欺容疑で逮捕し、家裁送致したと発表した。
逮捕容疑では、豊中市内のコンビニから7月3日未明、3万円分の電子マネーをだまし取ったとされ、「ゲームのアイテムがほしかった」と容疑を認めているという。
 調べでは、男子生徒らは陳列されたカードから番号を盗み読んだ後、店員がレジでバーコードを読み取った直後にカード番号をスマートフォンに入力し電子マネーを取得。
その後、カード購入をキャンセルする手口で電子マネーを詐取していたという。

2014年11月19日

プロキシ(代理)サーバー運営

 インターネットへの接続を中継する「プロキシ(代理)サーバー」で、違法入手した基本ソフト(OS)を使用していた疑いが強まったとして、警視庁や神奈川、埼玉など20都府県警の合同捜査本部は19日、著作権法違反などの容疑で、サーバーを運営していた東京都台東区の中国人の業者などの家宅捜索に入った。
捜索場所は東京や埼玉、栃木、大阪、京都、和歌山、鹿児島など全国数十カ所で、中国人の運営業者や関係者ら10人以上を逮捕する方針だという。
 調べでは、捜索対象となったのは、日本国内で中国人の複数の業者などが運営するサーバーで、米マイクロソフトが著作権を持つOSなど違法にダウンロードし、サーバーにインストールして著作権を侵害した疑いが持たれている。
サーバーは、オンラインゲームの不正ログインなどに悪用されていた疑いがあり、捜査本部は、ネットの接続に他人のIDとパスワードを使った不正アクセス禁止法違反容疑でも捜査するという。

2014年11月19日

不正アクセス禁止法違反

 オンラインゲームに他人のパスワードでアクセスしたとして、埼玉県警は19日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、秋田県三種町鵜川西鵜川、農業手伝い、M.Y容疑者(32)を逮捕した。
逮捕容疑は3月28日、埼玉県に住む30代の男性のIDとパスワードを使って、東京都の会社が運営するゲームに不正アクセスした疑い。
 調べでは、容疑者は男性のアカウントに不正アクセス後、男性が所有する複数のアイテムを自分以外の他人のキャラクターに移動させていたという。
容疑者と男性はゲーム内で交流があり、「プロフィルなどからパスワードを推測した。ネットの掲示板で中傷された仕返し」と容疑を認めているという。