MMO事件簿 2008年度
MMO関連で公になった事件の情報を、まとめて掲載しています。
情報のはっきりしないもの、不確定なものは省いています。
2008年度
2008/01/07:詐欺
オンラインゲームの広告で高額の配当がもらえると偽り約53万円のCD-ROMを全国で販売したとして、大阪府警生活経済課などは7日、詐欺容疑でパソコンソフト販売会社「ヴィヴ」(東京都千代田区)の実質経営者であり健康食品販売会社「アドバンス」社長U容疑者(66)=同区麹町=、ヴィヴの元社長T容疑者(33)と同M容疑者(35)、ヴィヴの事業を引き継いだ「ネクストフェーズ」社長K容疑者(27)ら、計7人を逮捕した。
ヴィヴは2004年8月から06年9月までの間、30都道府県で500回以上のセミナーを開催し、約5500人から総額約30億円を集めていた。
うち2600人は聴覚障害者で、被害のうち約19億円は既に弁済しているという。
調べでは、U容疑者らは06年8月から9月にかけ、岡山市の男性会社員(46)や堺市の聴覚障害者の女性(64)ら6人に対し、「オンラインゲームの広告でヴィヴに月43億円が入る」「会員1人当たり月8万6000円がもらえる」などと偽り、総額約320万円を詐取した疑い。
調べに対し、U容疑者は「ヴィヴに出資したが、(今回のことは)T容疑者らが勝手にやったので知らなかった」と否認しているという。
またその後の調べでは、毎月の配当は10〜100円前後の会員がほとんど、収益は05年3〜5月にゲームの運営会社から計約15万6000円がヴィヴの口座に入金されただけだったという。
2008/01/24:不正アクセス禁止法
「マビノギ」のサーバーに不正にアクセスし、約3600万円相当の仮想通貨を盗んだとして警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは、不正アクセス禁止法違反などの疑いで、福井市の私立高校2年生の少年(16)を逮捕した。
調べだと少年は昨年10月上旬、自宅パソコンから、ネクソンジャパン(東京都品川区)が運営する「マビノギ」のサイトに不正にアクセスし、ゲーム内で使用できる仮想通貨3606万ポイント(3600万円相当)を不法に取得した疑い。
少年は他人のIDをインターネット上で配布されているソフトを使って割り出し、それらIDにてサイトにアクセスし、不正にポイントを取得していた。
だまし取ったポイントはゲーム内で使用していたほか、一部を現金化しゲームソフトや図書券の購入に使っていたという。
少年は「どうしてもゲームがしたかった」などと容疑を認める一方、「たかがゲームのポイントを増やしただけ」と話し、反省した様子はないという。
2008/01/28:顧客情報流出
C&Cメディアは1月28日、オンラインゲームポータル「MK-STYLE」のサーバーが海外からの不正侵入を受け、一部顧客情報が外部に流出したと発表した。
調べでは、少なくとも2007年12月から2008年1月27日までの期間に数回、外部からの不正アクセスの痕跡が確認され、そのうち1回に個人情報流出の痕跡が発見された。
また、サーバー内に悪質なプログラムも仕掛けられていたことも判明した。
昨年12月中旬、ユーザーからの問い合わせにより事態が判明したという。
1月27日時点で、14,362件の個人情報が流出、内容は、アカウントID、パスワード、メールアドレス、年齢など。
2008/03/06:青少年愛護条例、不正アクセス禁止法
オンラインゲームで出会った女子生徒にわいせつ行為をしたとして、兵庫県警は6日、神戸市兵庫区の男性会社員(27)を青少年愛護条例違反容疑で書類送検した。
また男性会社員のキャラクターへ不正アクセスをしたとして、熊本市内の高校3年の男子生徒(18)を不正アクセス行為禁止法違反容疑で書類送検し、熊本県内の中学3年の女子生徒(15)を同法違反容疑で家裁送致した。
調べでは、女子生徒は男性会社員と一度も会わないまま、07年4月からネット上で交際をしていたが、女子生徒が男性会社員と別れて男子生徒と交際を始めたことから、男性会社員は、女子生徒のキャラクターに付きまとい行為を始めた。
このため男子生徒は07年11月、女子生徒から教えられた男性会社員のパスワードで、男性会社員のキャラクターを最初の状態に戻すなど嫌がらせをした疑い。
男性会社員が県警に「(ゲームで使う)アイテムをとられた」と相談し発覚。
男性会社員も女子生徒と交際中に、パソコンのウェブカメラなどを使ってわいせつ行為を指示していたことが分かり立件されたという。
2008/04/02:不正アクセス禁止法
「メイプルストーリー」などでキャラクターの乗っ取りを企て運営会社のサーバーに侵入したとして、愛知県警は2日、名古屋市北区の2人の男子高校生(15)、大阪府茨木市のアルバイト少年(19)と京都府舞鶴市の男子高専学生(19)、の計4人を不正アクセス禁止法違反容疑で名古屋地検に書類送検した。
生活経済課などの調べでは、被害者は名古屋市北区の中学生ら3人で、男子高校生の2人は共謀、またほかの2人はそれぞれ別々に犯行に及んだという。
いずれも昨年8〜9月、ネット上で入手した個人情報などをもとに利用者になりすまして不正にアクセスした疑い。
少年らはキャラクターを乗っ取り、ゲーム中のアイテムなどを奪ったという。
また県警は書類送検とは別に、高校生2人のまねをした13歳と14歳の男子中学生2人も名古屋児童相談所に通告したという。
2008/05/10:公式サイト改竄
MMORPG「Feats of Arms(フィーツオブアームズ)」を運営するネッツジャパンは、10日、「FoA」公式サイトがハッキングされ、各掲示板などにウイルススクリプトによるハッキングがあったことを発表した。
また16,17,18日にも度々ハッキング攻撃を受け、「FoA」公式サイト閲覧の際には必ずセキュリティソフトなどを適用して閲覧するように、との発表がされている。
「FoA」運営チームによれば、5月10日14:00頃より最初の被害が発生、発生後は公式サイトの閉鎖などにより対応を行い、5月11日 4:00頃より正常に復旧。
しかしその後も16,17,18日と、度々同様の攻撃を受けており、ユーザーには注意を呼び掛けていたという。
19日には攻撃された個所などを改善し、サーバー上のウイルスチェックなど対策を行っている。
2008/05/11:公式サイト改竄
オンラインゲームプラットフォーム「Lievo(リーボ)」を運営するテクモとSeedCは11日、「Lievo」内の一部ページが改竄され、改竄箇所にトロイの木馬「Downloader」をダウンロードさせるコードが埋め込まれていたことを明らかにした。
改竄された箇所は「ハルカ」「MIXMASTER」「カーディナル・サーガ」「WarRock」「GallopRacerONLINE」「ラブネマ」「アッピー2」の7つのサイトに共通して使われている公式告知ページ。
「Lievo」によれば、5月10日18時30分に障害が発生、同日 20時20分〜22時20分にかけて臨時メンテナンスを行い、5月11日 00時40分〜02時00分より順次サービスを再開したという。
なお、Lievoの会員情報については、改竄および流出した事実はないとしている。
2008/05/21:不正アクセス禁止法
オンラインゲームに他人のIDとパスワード使い不正にアクセスしたとして、愛知県警北署は21日、不正アクセス禁止法違反の疑いで、浜松市中区の市立中学3年の男子生徒(14)と名古屋市北区の私立高1年の男子生徒(15)の2人を書類送検した。
調べによると、2人は昨年12月から今年1月にかけ、オンラインゲームに名古屋市の県立高1年の男子生徒(15)のIDとパスワードで不正にアクセスした疑い。
まず浜松市の生徒が、ゲームで知り合った別の男子中学生が不正使用していた被害者のIDを仮想通貨を支払って購入。
その不正使用を、名古屋市の私立高生徒が発見し「運営会社に通報する」と浜松市の生徒を脅して、同IDを教えてもらい、以後2人で使用していたという。
2008/06/13:不正アクセス禁止法
「レッドストーン」に他人のIDとパスワード使い不正にアクセスしたとして、小山署と県警生活環境課は12日、甲府市西高橋町、会社員T.Y(22)、神奈川県厚木市旭町五丁目、同K.Y(22)、群馬県太田市龍舞町、同I.Y(22)、計3人の容疑者を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕した。
調べによると、3人は3月3日午前7時頃、群馬県太田市のインターネットカフェにて、小山市内の男性(22)の会員IDとパスワードを使用し「レッドストーン」へ不正にアクセスした疑い。
3人は不正取得したアイテムを電子マネー取引で売却し、その売却益で欲しいアイテムを獲得するなどしていたという。
被害にあった翌日4日に被害者が「ゲーム内のアイテムが移動され消失した」と県警に相談し、発覚。
同署は「被害者男性に金銭的な被害は発生しない。いわばオンライン上のゲームアイテム泥棒」と話しているという。
2008/06/25:不正アクセス禁止法
オンラインゲームに他人のIDとパスワードで接続したとして、山口県警宇部署は25日、青森市の男子高校生(17)を、不正アクセス禁止法違反の疑いで書類送検した。
調べでは、高校生は2月9日から3月21日にかけて、山口県の少年や福岡県の大学生ら3人から不正に入手したID情報などを使い、オンラインゲームに計65回接続した疑い。
高校生は、オンラインゲームのアイテムや仮想通貨、キャラクターデータなどを、現金にて買取・交換などをするRMT仲介業者に成り済まし、他人の情報を取得。
取得した情報で不正なアクセスを繰り返し、盗んだアイテムなどは本物のRMT仲介業者に売り、数十万円の利益を得ていたという。
2008/07/05:公式サイト改竄
「スカッとゴルフ パンヤ」を運営するゲームポットは5日、「スカッとゴルフ パンヤ」公式サイトの一部ページが改竄され、改竄ページへアクセスしていた場合、悪意のあるサイトへと誘導されウィルスに感染している恐れがある事を明らかにした。
改竄された箇所は、いずれも公式サイト内の「第3回イラストコンテスト」「第1回ファンアートコンテスト」「ピピン占い」などのページ。
ゲームポットによれば、7月5日(土)20時30分頃より、該当ページが何者かに改ざんされ、同ページにアクセスした場合、悪意のあるサイトへ誘導されウィルスに感染する恐れがあったため、7月7日(月)10時30分よりページを一時閉鎖し、同日22時30分に改竄部分の復元、該当ページの脆弱性の修正を完了し公式サイトを復旧させたとしている。
また、今後はウェブページ、プログラムについてのチェック機関を新たに設け、より管理向上に努力すると発表した。
2008/07/08:不正アクセス禁止法
オンラインゲームに他人のIDとパスワードで勝手に接続したとして、栃木県警は8日、群馬県の高校3年の男子生徒(18)と静岡県の高校2年の男子生徒(16)を書類送検する方針を固めた。
調べでは、高校生2人は昨年12月、ゲームの中で架空の“恋人同士”の役だった女性のIDとパスワードを勝手に使い、オンラインゲームに不正にアクセスした疑い。
2人はそれぞれこの数か月前から、ゲームの中で女性と恋人関係にあったが、女性に現実の恋人がいることを知り、嫌がらせのため犯行に及んだという。
「一方的に捨てられたと思い、腹いせにやった」と犯行を認めているという。
2008/07/15:不正アクセス禁止法
オンラインゲームに他人のIDとパスワードを使い不正にアクセスしたとして、真岡署と県警本部生活環境課は15日、静岡県浜松市の高校二年男子(16)と群馬県前橋市の高校三年男子(18)の2人を不正アクセス禁止法違反の疑いで宇都宮地検に書類送致した。
調べによると、2人は昨年末に、浜松市の少年方のパソコンを使い、オンラインゲームを通じて知り合った二宮町の女性(27)のIDとパスワードを使って、同ゲームに不正にアクセスした疑い。
女性からの「ゲーム内のアイテムとポイントが盗まれた」との警察への届け出で捜査、発覚に至ったという。
2008/07/31:青少年保護育成条例違反
オンラインゲームで知り合った男子高校生にみだらな行為をしたとして、愛知県警豊田署は31日、名古屋市千種区桜が丘、無職H.M容疑者(34)を、愛知県青少年保護育成条例違反の疑いで逮捕した。
調べでは、H容疑者は昨年6月16日、豊田市の男子高校生(17)を名古屋市内のホテルに呼び出してみだらな行為をした疑い。
H容疑者は2004年6月ごろ、オンラインゲームを通じて男子生徒と知り合い、当初はメール交換だけをしていたが、同容疑者が交際を求めるようになり、男子生徒が断ったところ、自分の裸の画像をメールで送り付け、「画像を見たことを学校で言いふらす」などと脅して面会を強要。ホテルで会ったのが初対面だったという。
その後も繰り返し交際を求めるメールを送り付けたため、生徒が同署に相談していたという。
2008/10/06:不正アクセス禁止法
「ラグナロクオンライン」で、茨城県北茨城市の男性会社員(20)が使用していたキャラクターを“誘拐”したとして、県警は6日までに、不正アクセス禁止法違反の疑いで神奈川県藤沢市の調理師の男(21)を水戸地検に書類送致した。
調べでは今年2月下旬、会社員のパスワードとIDを使ってゲームサイトに不正にアクセスした疑い。
男は会社員が3年半かけて育てたキャラクター4つを自分のものにし、その後、消去、どのキャラクターも最高レベル寸前だったという。
2人は中学時代の同級生で、同ゲーム仲間。
男は「(会社員の)キャラクターがほしかった。トラブルがあったので腹いせにやった」などと供述していたという。
2008/10/22:不正アクセス禁止法
「メイプルストーリー」に他人のIDで不正にアクセスしたとして、札幌・北署は22日、不正アクセス禁止法違反などの疑いで宮崎市小松台東、ピアノ講師、T.M容疑者(43)を逮捕した。
調べでは、T容疑者は5月中旬ごろ、「メイプルストーリー」で知り合った札幌市北区の男性会社員(33)のIDとパスワードを使い、同ゲームに不正にアクセスし、男性がゲームで使っていたキャラクターを消去したという。
なお容疑者は容疑を認めているという。
同署によると、T容疑者と男性のキャラクターはゲーム内で結婚していたが、男性がキャラクターを一方的に離婚させたことにT容疑者が立腹。
以前、男性から教えられていたIDとパスワードを使い、キャラクターを消去したという。
2008/10/23:不正アクセス禁止法
「ハンゲーム」にパソコンのキー操作を記録するソフト「キーロガー」を利用して他人のIDとパスワードを盗み、不正にアクセスしたとして、愛知県警生活経済課と西枇杷島署は23日、長野県大町市の無職の男(20)とさいたま市の高校3年の少年(17)を不正アクセス禁止法違反容疑で名古屋地検に書類送検した。
調べでは2人は4月7日、キーロガーを添付した電子メールを北名古屋市の女性(32)に送付してパソコンにダウンロードさせ、それにより「ハンゲーム」のIDとパスワードを入手し、女性になりすまして不正アクセスした疑い。
容疑者の2人は、女性が所有していたアバターなどを盗んだ上、少年は一部をインターネットのオークションに出品し、計16万円を売り上げていたという。
男が少年にソフトを送付するよう持ちかけ、少年は女性に「動作が速くなる」などと偽り、ソフトをダウンロードさせたという。
2008/11/20:不正アクセス禁止法
オンラインゲームに他人のパスワードなどを使って不正アクセスしたとして、北海道警苫小牧署は20日までに、不正アクセス禁止法違反容疑などで大阪市の男子高校生(17)や神奈川県の無職女性(16)ら男女3人を書類送検した。
アクセス後、ゲーム上のアイテムをネットオークションで勝手に販売していたという。
調べでは、男子高校生らは7月、苫小牧市の女性会社員(23)ら2人からIDやパスワードを盗み出し、オンラインゲームに不正にアクセスした疑い。
チャットで知り合った2人に「ネット上の妨害行為を防御するソフトがある」と説明し、キーボードの操作情報を記録して外部に送信するソフト「キーロガー」をインストールさせ、不正にIDなどを入手していた。
男子高校生は「遊ぶ金が欲しかった」と供述、高校生の預金口座にはオークションの売り上げとみられる約100万円が入金されていたという。
2008/12/08:顧客情報流出
GPコアエッジは12月8日、すオンラインカードゲーム「アルテイルネット」のユーザー100名に対し、キャンペーン当選の連絡を電子メールにて行った際、100名の受信者に送信された100名全てのアドレスが見える形とで送信してしまい、計100名分のメールアドレスが流出したと発表した。
調べでは、本来「BCC」送信すべきところを、誤って「TO」にて送信してしまったためこのような事態になったという。
同日深夜、キャンペーン当選メールを受信したユーザーからの問い合わせにより事態が判明した。
同社は事後の対応として、全受信ユーザーへの謝罪、受信メールの削除を依頼。
以後はこのようなことの無いよう、複数メールアドレスへの同時送信の際は、1件づつの送信、もしくはBCC送信を徹底していくとしている。
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